万物に精霊が宿っているとした古来の考え方は、当然、土地にも精霊があるとし、
それを払って家を建てるための儀式を生んだ。海の幸、山の幸を供えて神を呼び、その土地の精霊を払うことは、
その土地を鎮めるとして地鎮祭の由来がある。
昔も神主によって行われる儀式であるが、現在は工事の安全無事を祈る行事として一般的である。
遣り方の前に行われる儀式です。
昔の古い話の伝えによると、建前の儀式は、女の人を供養する儀式として始まったそうです。
大昔、ある高名な棟梁が明日、建前という前の晩になって、棟梁のミスによって玄関の柱が短くなってしまい、
どうしても納められなく、誇り高き棟梁はその柱の足りなさを恥じて自殺しようとまで考えたそうです。
それを見た奥さんは死んで納まるものなら自分が代わりに死んでも良いとまで思い、混乱する棟梁に
お酒を飲ませて寝かしつけ、一晩寝ないで考えたというのがマス組というもので、朝になって奥さんは棟梁に三つのマスを
黙って差し出すと棟梁も「分かった!」と言ったという。
一升マスと五合マスと一合マス、そのマスを使って柱の足りない分を見事に補って納めたそうです。
これがマス組でつくった最初だそうです。
ところがその時に棟梁は、夫婦というものは所詮他人同士の集まりで、いつ、どんなことで別れることになるやも知れぬ。
いつ、この恥が外に出るやも知れないと考えて、口封じのために女房を殺してしまったそうです。
殺して永劫末代まで祭ってやるということで、女の七つ道具(口紅、おしろい、くし、かんざし、鏡、かつら、こうがい)を
棟に飾って供養したというのが始まりで儀式となったそうです。
上記建前の儀式の始まりのようにして棟梁たちによって語り継がれてきた切ない建前の神話は、
家を建てること=建前を仕事とした男のすさまじいばかりの執念と、その男の生きざまに本音で殉じた女の物語が、
タテマエとホンネの語源となった。
鬼門に向けて矢を放すように飾るもので邪気を払う。(亀を形づくった矢や鶴を形づくった矢がある)
上棟の儀に使われ、縁起のいい数とされる7回、5回、3回と棟をたたいて奉納する。
スミカケの儀式に使われるもので、スミを引く型をしてスミ道具を奉納する。(サシガネ、スミツボ、スミサシ)
昔の女の化粧道具類「口紅、おしろい(白粉)、くし(櫛)、かんざし、鏡、かつら、
こうがい(髪かき、髪をかき上げるときに使った箸のようなもの」
祭壇、海の幸、山の幸、塩、米、御酒など
木の葉に見立てて棟からまくもので、木の精霊がこれでなくなったとする意味を持っている。
隅もちは棟の四隅に向かって投げられる。
施主の親戚・友人が建前を祝って立てるもので、施主の徳を表すもの。
祝儀金を付けて立てられる。
女の七つ道具はヘイグシにまかれる。
柱と柱のあいだの長さには、測り方が「真々制」と「内法制」の2通りがあり、畳のおおきさあるいは部屋の広さをいうとき、
「京間(大間)」と「田舎間(江戸間、関東間)」があります。
京間は、真々制では一間の長さが六尺五寸(約197cm)で、田舎間は真々制では一間の長さが六尺(約182cm)です。
これにより、京間の畳(六尺三寸、三尺一寸五分)と田舎間の畳(五尺八寸、二尺九寸)の大きさの違いが生じています。
また、この違いの理由は材料費の節約・真々柱間の合理性ともいわれています。
平安のころの屋敷では、敷板の上に畳を置く「置き畳」であり、かなりの貴重品であって、庶民生活からすれば贅沢の極み
であったそうです。そこで、どこの板敷きでも置ける畳であるためには規格化された寸法の畳が必要であるため
室町時代に京都を中心とする畿内で発祥し、京間の畳(六尺三寸、三尺一寸五分の大きさ)が出来上がったそうです。
また、畳敷きにはいくつかのルールがあり、
例えば、部屋の入口に平行に畳の長手がくるように敷く(畳の繊維方向に足を運ぶようになるため、滑りが良い為)や床の間の前の畳は、
床の間と平行に敷く(目線が安定することや床の間の前に進むのに滑りがよい為)や畳敷きの吉凶などがある。
下張りの板は松や杉の割り板で四分〜六分厚の板を使用するが、最近では荒床板として合板が使用される。
これは、手間が省けると共に乾燥による収縮が少ない。
しかし、在来の割り板であれば畳の乾燥、振動吸収、防虫効果などのためには非常に良いといわれています。
使用個所 | 条件 | 木材の種類 | 使用箇所 | 条件 | 木材の種類 |
土台 | 強度(大) 耐久性(大) |
ひば、かや、 ひのき、けやき、 くり etc |
天井板 | 外観美 重量(小) 反り(小) 収縮(小) |
杉、ひのき、もみ etc |
柱 | 強度(大) 耐久性(大) |
ひのき、つが、杉 etc | 竿、縁、廻り縁 | 外観美 狂い(小) |
杉、ひのき、赤松、つが etc |
梁、根太 | 強度(大) | 赤松、から松、ひのき etc | 縁甲板 | 反り(小) 乾裂(小) 収縮(小) |
ひのき、ひば、つが、杉 etc |
床板、下地 | 強度(大) 耐久性(大) |
ひのき、ひば、赤松 etc | 長押 | 外観美 狂い(小) |
つが、ひのき、杉 etc |
床板、仕上げ | 強度(大) 硬度(大) |
なら、ぶな、かえで etc | ぬれ縁 | 耐久性(大) | ひば、くり、ひのき etc |
寄木板 (床板、羽目板) |
外観美 | けやき、かえで、たも、なら、かし etc | 下見板 | 耐久性(大) | ひば、ひのき、杉 etc |
敷居 | 硬度(大) 狂い(小) |
けやき、かし、ひのき、赤松 etc | 柿 板 | - | 杉、から松、赤松 etc |
鴨居 | 外観美 | 杉、赤松、etc | 浴槽 | 触感(良好) 耐久性(大) 外観美 |
かや、ひのき、ひば、杉 etc |
@ 材質または性状が極めて稀である
A 材質が極めて優れている
B 鑑賞価値が極めて優れている
C 上記のものを伐採できる
このようなものを銘木というが、数奇屋造り、書院床の間まわりなどでかなり珍重されている。
例えば、天然材の木曽檜(尾州檜)は、狂いが少なく堅くて耐久性に富んでいる。
柾目は細かくまっすぐに伸び、緻密で素直であるため加工性がよく、色沢に富み、赤味をおびた黄白色の色調は気品がある。
針葉樹で一番の優良材といわれている。
また、鑑賞価値の高い杢目材には、吉野杉・秋田杉・天竜杉・春日杉・神代杉・屋久杉などがあり、めったに市場に出ない高価なものもある。
これらは、木目模様に鑑賞価値があり、細い柾目とか、渦をまくような杢目などを楽しむものである。
輸入材の銘木には、紫檀・黒檀・タガヤサン・花梨などの堅木がある。
このような銘木を組み合わせて和室を造る。たとえば、床柱に天然のしぼり丸太・柱まわりに尾州檜
地板に立山の赤松・天井に吉野杉などのように組み合わせる。
校倉造りといえば木を横にして積み上げて壁を構成していく構法であるが、日本で最古の校倉は「正倉院宝庫」です。
この正倉院の建物は「外の空気が乾燥しているときは木が乾いて縮み、木に隙間が生じて乾燥した空気が中に入る。
また、逆に外の空気が湿っているときは木が湿って膨張し、木に隙間がなくなり外の湿った空気が中に入らない。
だから、建物内は常に乾燥状態に保たれ日本のような湿度の高いところでも、中の宝物が腐らずに保存されてきた」と
いわれていたが、実はそうではないそうです。それは、木の加工精度や膨張・収縮・ねじれ・割れを考えてもこのようなことがなされるわけがないからです。
聞くところによると、確かに木は湿気によって膨張・収縮は起きるが、まず第一にこの建物は、
高床式で地面からの湿気の影響を受けにくいから、第二に校倉は床や屋根・天井は他の木造と同じようなので
隙間だらけで常に外気に近い状態であり、直接雨がかからずに、風通しのよいところに置いてある木や布や紙は腐りにくい、
第三に宝物が密閉された調湿性のよいスギの櫃に収められていて定期的に櫃の中のものを取り出して陰干しを行い点検し、
傷んだ物は修理をしていたからです。
つまり、維持管理がしっかりしていたというわけです。
このようなことから、現在の一般住宅も日頃の点検、こまめな手入れが、住いを長生きさせる大きなポイントになるわけです。
木は燃えるが一瞬にして燃えつきることはなく、木の表面から一分間に0.6mmくらいずつ徐々に燃えていく性質がある。
この特性を利用し、現在では、「燃えしろ設計」というものがある。
これは、法律で決められた骨組みが一定時間耐えられればよいということから、通常耐えうる構造部材よりも
燃えて炭になってしまうのをあらかじめ見込んで、その「燃えしろ」を考慮した分だけ大きな断面の木材を使用することである。
これにより、火災が発生した場合、燃え残った断面で建物を支え安全性が最低限確保され、
建物が崩壊しないうちに非難できる可能性が高くなる。
また、この木を燃えないもの(石膏ボードなど)で包めばなおさら安全性が高くなる。
木には繊維があり異方性があります。よって、木にかかる力は、繊維に平方の引張と圧縮、繊維に直角の引張と圧縮、
それにせん断があります。まず、木は繊維に平行には強い材で特に引張強さは優れています。
強さを比重で割った値を比強度というが、鋼と木材(スギ)を比強度で比較すると
圧倒的に重さのわりに強い材であることが分かります。
また、圧縮に対してもコンクリートと比強度で比較すれば約五倍も木材の方が強いことがわかります。
また、せん断に対しては弱く、粘りも小さく、特にボルトなどの接合部まわりの破壊です。
これを補う為に金物などを利用しています。
以上のように木材には、一長一短はありますが、現在では集成材や合板、パーティクルボード、LVL、OSBなどの材があり、木材の性能を上げています。
継手とは、材木の長さには限りがあるので、部材と部材を繋ぎあわせる木組みをいいます。
また、仕口とは、部材と部材が互いに直行する箇所・T字に交わる箇所などの木組みをいいます。
いずれも、日本建築の特技として、釘を使わない技法として伝承してきているものです。
住宅建設工事を請け負った業者が倒産した場合でも、
発注した消費者は最小限の追加負担のみで住宅を完成することができる。
債券の保全がなされ、早期に資金の公布が可能になることにより、
建設業者の資材調達先の選択に自由度が高まり、結果的に建設コストの低減につながる。
消費者が安心して住宅を取得できる環境づくりが図られることから、市場の活性化が期待できる。。
新築住宅の取得契約(請負/売買)において、基本構造部分(柱や梁など住宅の構造耐力上主要な部分、
雨水の浸入を防止する部分)について10年間の瑕疵担保責任(補修請求権等)が義務づけられ、
住宅取得後の暮らしの安全を図る
住宅性能を契約の事前に比較できるよう新たに性能の表示基準を設定するとともに、
客観的に性能を評価できる第三者機関を設置し、住宅の品質確保を図る
性能評価を受けた住宅にかかわるトラブルに対しては、裁判外の紛争処理体制を整備し、
万一のトラブルの場合にも紛争処理の円滑化、迅速化を図る
受付は市町村窓口にて一割の負担で最高限度額 20万円まで支給
必要書類
化学物質による室内空気汚染等により、様々な健康影響が発生する。
住宅建材(床、壁、天井 等)・家具・防蟻剤などから発生する。
最近の建築物は気密性が向上されており、また、冷暖房の普及等により換気量が減少し、室内汚染濃度が高くなるためである。
No. | 化学物質 | 指針値 (25℃の場合) |
主な用途 |
@ | ホルムアルデヒド | 0.08ppm |
合板・パーティクルボード・壁紙用接着剤等に用いられる尿素系、 メラミン系・フェノール系等の合成樹脂・接着剤 一部ののり等の防腐剤 |
A | アセトアルデヒド | 0.03ppm | ホルムアルデヒド同様一部の接着剤、防腐剤等 |
B | トルエン | 0.07ppm | 内装材等の施工用接着剤、塗料等 |
C | キシレン | 0.20ppm | 内装材等の施工用接着剤、塗料等 |
D | エチルベンゼン | 0.88ppm | 内装材等の施工用接着剤、塗料等 |
E | スチレン | 0.05ppm | ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材等 |
F | パラジクロロベンゼン | 0.04ppm | 衣類の防虫剤、トイレの芳香剤等 |
G | テトラデカン | 0.04ppm | 灯油、塗料等の溶剤 |
H | クロルピリホス | 0.07ppb (小児の場合0.007ppb) |
防蟻剤 |
I | フェノブカルブ | 3.8ppb | 防蟻剤 |
J | ダイアジノン | 0.02ppb | 殺虫剤 |
K | フタル酸ジ‐n‐ブチル | 0.02ppm | 塗料、接着剤等の可塑剤 |
L | フタル酸ジ‐2‐エチルヘキシル | 7.6ppb | 壁紙、床材等の可塑剤 |
点検と手入れで家の寿命も違います。日頃の点検、こまめな手入れが、住いを長生きさせる大きなポイントです。
住いは日頃のちょっとした手入れさえおこたらなければ、永い間快適に住めるものです。
そのためにも、掃除などのほかに定期的に点検を行うことが望まれます。
こまめに気を配っていれば、それだけで補修費用をおさえることができます。
住宅を取得する際に、親や親戚の人などから資金の贈与を受けたときは、贈与税(国税)の対になる
売買契約を結ぶときには契約書を作成するが、このときにかかるのが印紙税(国税)です
土地や住宅を取得すると、自分の権利を明らかにする為に登記をしますが、このときにかかるのが登録免許税(国税)です
土地や住宅を買ったり、住宅を新築、増改築したときには、不動産取得税(地方税)の対象になる
税金は納めるのが通例だが、中にはもどってくるものもある。それが、住宅ローン控除(国税)という所得税の特別控除です。
相続や遺贈によって、土地や住宅などの財産を取得したときには、相続税の対象となる。
消費税が課税される
購入にまわせる貯蓄額(頭金+諸費用)+借り入れ可能なローン額=購入の際の予算
諸費用=税金+各種保険料+ローン事務手数料+抵当権設定などの司法書士への報酬+引越し費用
色々な情報の整理
信頼できる不動産会社を選び、免許番号・取引形態などの確認
総合的な住みやすさの検討
自分の買おうとしている物件がどういったものなのか購入する前に再度見直す
契約後すぐに金融機関にローンの融資を申し込む。
必要書類をそろえる(住民票・収入証明など)
建築工法、建築基準、住宅ローンの基礎知識、間取りなど雑誌やインターネット等で情報収集をおこなう
モデルハウス見学・イメージづくり
総合住宅展示場などで実際に見て触れて確かめるのが一番。現地スタッフにいろいろ聞いて疑問を解決していく
敷地の制約条件や法律上の制限があり、事前に調べておく。
その後、条件や法規をふまえて具体的なプランニングをはじめる。
予算の大枠、必要な部屋数、間取り、設備などの希望を伝え、基本プランと概算見積書を作成してもらう。
この段階の見積は「この規模ならこのくらい」程度に、過去の実績に基づいて大まかに出される場合が多いので、
不明な点はきちんと確認しておく
また、地盤調査はこの段階で行うのが理想です
基本プランをもとに複数の施工会社を比較・検討します。
施工会社との信頼関係が、より満足度の高い住まいを手に入れるのがカギです。
早い段階から幅広く多くの情報を集めて、出来るだけ有利なローンを選択する。
必要書類は早めの準備が必要
設計担当者と細部を詰めながら本見積書と実施設計書・仕様書の作成を依頼する。
また、着工予定日、完成予定日などの工事期間の予定も確認する。
実施設計書や仕様書などをもとに、今まで伝えた要望がきちんと反映されているか確認。
契約に必要な書類は「工事請負契約書」「工事請負約款」「実施設計書」「仕様書」「工事費見積書」「工程表」などで、
誤った点はないかなどをじっくりと確認した後で署名・押印する。
工事請負契約書には注文者と請負者の氏名、工事内容、請負代金の額や支払方法、
工事の着手・完了時期、引渡し時期などが記載されており、中でも特に注意したいのが請負代金の支払い方法で、
通常は何回かに分けて支払う場合が多く、契約時、着工時、上棟時、竣工時など3〜4回に分けて
支払い時期と金額を決める。
建築確認とは、建築予定の建物が建築基準法に適合しているかどうかを確認する制度で、
各市町村の窓口に建築確認申請書や設計図などを提出し確認を求める。
問題がなければ「建築確認通知書」が交付されはじめて工事の着工が可能になる。
住宅金融公庫を利用する場合は、設計図が完成した時点で「設計審査」をうけ、
それが公庫融資の趣旨に合致しているかどうかの判断がなされる。
この「設計審査」を通過してはじめて「融資予約通知書」が発行されるが、
発行日から一ヶ月以内に着工することが条件となる。
また、上記申請の手続きは施工会社が代行してくれる。
工事期間中は車両の出入りや工事の騒音などでご近所に多大な迷惑をおかけします。 近隣住民の方々への挨拶まわりは出来るだけ早めにきちんと済ませましょう。 建替えの場合は、仮住まいの賃貸契約を引越しの準備が必要で、 他に荷物の管理場所や電気、ガス、水道などの手続きも忘れずに余裕をもって行動する。
その土地の神様を奉る地鎮祭が済むといよいよ工事の着工。
地鎮祭の儀式を行うかどうか、規模はどの程度にするかはすべて施主次第となります。
「着工費」として工事費の3分の1程度を支払う場合がある。
基礎は家を支える最も重要な部分。実際に足を運んで設計通りに施工されているかをチェックする。
工事期間中はできるだけ現場に足を運び、設計どおりに施工されているかをチェックし、
職人さん達とのコミュニケーションも、気分良く作業してもらう為にはとても重要なことです。
ひととおり構造材が組みあがると、屋根の下地となる棟木を渡します。
これが「上棟」で、日本の伝統ではここで「上棟式」を行うのが一般的です。
公庫融資を利用している場合、屋根工事終了後に住宅金融公庫の建設基準を満たしているか審査を受けます。
公庫から委託された各市町村の担当者によって、施主立会いのもと工事請負契約書などを提出して審査を受けます。
基準を満たしていなければ再検査を受けなければならないが、設計審査で受け取った
「融資予約通知書」の発行日から5ヶ月以内に合格しないと、融資の予約を取り消される場合もある。
上棟式の段階で工事代金の何割かを支払う契約が多いので、この時点で中間金の手配が必要になる。
住宅金融公庫を申し込む際に「分割受け取り」を希望していれば、現場審査合格後に、総融資額のうち、
基本融資プラス割増融資部分の8割を受け取ることができる。
ただし、この融資分は最終資金交付時に一度に清算して利息を払い、再度借りる形になるので、
現金での利息支払いがあることも忘れないように。
骨組みと屋根が出来上がると、次は外装を固めていく。
外装は見栄え・耐久性・断熱性などさまざまな要素で大事な部分です。
実際に足を運んで設計通りに施工されているかをチェックする。
外装が整いはじめるのと同時に、サッシ、雨戸、ドアなどの外部建具が取り付けられる。
の後、内部建具などの内部工事を進める。
また、造りつけの収納部分や和室の造作部分の仕上げも始まるので設計通り施工されているかチェックしよう。
建物完成後は内部に隠れて見えなくなってしまう部分だけに、各施工段階で随時チェックしよう。
また、コンセントやスイッチの位置など実際の使い勝手に直接影響してくる場所なので、再確認しよう。
各種設備機器の設置がはじまり、クロス・畳などの表面の仕上げが決まってくる。 希望通りの品かを確認する。
門、塀、車庫、造園などの外構工事や敷地部分の整備は通常別途扱いなので、予算を調節しながらプランを確定していく。
工事が終了すると、引渡し前に竣工検査を行います。まず施工会社が検査を行い、施主が検査をする前に手直しをします。
また、公庫などの融資をしていれば融資機関や役所などの検査もはいります。
竣工検査後の補修を終えるといよいよ竣工。
建築確認申請通りの建物かどうかの検査を受けて、合格すると「完了検査済証」が交付される。
建物が竣工したら一ヶ月以内に表示登記を行い、その後保存登記を行う。
表示登記とは「その土地にどういう建物が建っているのか示す」登記で、義務付けられているため登録免許税はかかりません。
保存登記は「建物の所有権が誰かを示す」登記で、自分の権利を主張するものなので登録免許税がかかります。
必要書類は建築確認通知書、検査済証、建物引渡し証明書、印鑑証明、住民票などで、司法書士に
代行してもらうのが一般的。
また、ローンを実行してもらうためには「抵当権」の設定が必要。
さらに公庫融資利用の場合は、入居して住民登録をした上でないと最終資金が交付されない。
つなぎ融資の利用や、施工業者の了解を得て、先に入居してから代金清算実務を行うなどの方法はあるが、
最終的な支払いと引渡しの段取りは施工会社とよく打ち合わせをする。
税金やローン関係の諸費用の準備も忘れずにおこなう。
「家の鍵」と「引渡し証明書」を受け取り、この時点で家の所有権は施主のものとなる。
また、引越し後の近隣への挨拶、住所変更、住民登録の手続きはもちろんのこと、
火災保険は所有権が自分に移った時点で空白期間なく契約されていなくてはならない。
入居後も定期点検やメンテナンスなど、施工会社とは良い御付き合いを続けていきましょう。
マメなメンテナンスは住宅を長持ちさせる最良の秘訣です。
※各融資にはその他条件等があります
他の公的融資に比べ、物件に関する条件が穏やかで融資限度額が大きいのが特徴。
また、財形住宅貯蓄には、財形年金貯蓄と併せて550万円まで非課税となる特典がある。
都道府県や市町村が窓口となる融資で、条件その他は各自治体が独自に決定しています。
都市基盤整備公団が分譲する住宅を購入する際に利用できる。
公庫や銀行からの融資と異なり、ローン契約に伴う諸費用や抵当権設定費用等、
頭金以外の一時金や、保証人が不要な点など、さまざまなメリットがある。
様々なプランが提案され、公的融資よりも規制が少ないく利用しやすい
金利は公的ローンよりは若干高めですが、つなぎ融資やローンの借り換えにも利用できるなどの利便性がある。
変動金利型・固定金利型・固定金利選択型などがある。
銀行、保険会社、ノンバンクなどが扱っている。
※自分の買おうとしている物件がどういったものなのか購入する前に再度見直すことをお勧めします